君の心が聞こえる。
なんであの場にいたのか、とか。
今日の放課後は他の女の子と予定があったんじゃないか、とか。
本当は気になることもたくさんあったけれど。
その言葉が妙に嬉しかったせいか、今日はこれ以上聞くのはやめようと思った。
「でも、メグくんに何かあったら、わたしはすぐに駆けつけるからね」
「うん、それなんだけどセンパイ。俺これでも空手黒帯なんだよね。だからマジでやめてくれる?」
「えっ、その髪色で?」
「髪関係ないでしょ」
それからまさかのメグくんの新しい情報に、思わず目を見開く。
金髪を指摘したわたしにメグくんはまた呆れた顔をしたけれど、だって驚いたんだから仕方ない。