君の心が聞こえる。
その顔で、金髪で、空手が黒帯?
ちょっと凄すぎて意味がわからないよ。
「どれだけマルチなの、君」
「なんだそれ」
「え、何目指してるの」
「うん、だから何言ってんの?」
またひとつメグくんのことを知れて、そしてそのアンバランスさにまた深く興味を持っていく。
うざい存在であろうわたしのことをわざわざ助けにきてくれたその優しさも含めて、君なんだよね。
「ふふっ」
「え、こわ」
「わたしは諦めないよ、メグくん」
「……あー、そう」
もっともっと、君のことが知りたい。
君といると楽しいんだもん。
そんなメグくんとの関係に、わたしはいつの間にか興味と共に居心地の良さを覚えていた。