君の心が聞こえる。
学校行事なんて、小さい頃から大嫌いだった。
浮いているわたしに団体行動なんて向いていない。
ましてや、あんな雑音の多い場所で過ごすとか正気の沙汰じゃない。
でも、メグくんがいるなら話は別だ。
どんなに苦痛極まりない行事でも、同じ空間に彼がいると思うと頑張れるような気がする。
「センパイ、言っとくけど。1・2年はほとんど絡みないと思うよ」
「いーの。君がいればそれで」
「……あぁ、そう」
ふいっとそっぽを向いたメグくんの耳が、少し赤いような気がして笑みがこぼれる。
「んもう、メグくんてば。最近だいぶ懐いてくれてるじゃん?」
「ば……っ、なに言って」
「あははっ。もしかして本格的にわたしが生きる理由になってきた?」
なぁんて冗談かましてみて、わたしも隣のベッドに横になった。