君の心が聞こえる。
「今日もわたしが来るってわかってたんだ?」
「そりゃね。変人だって噂聞いてきたから」
「あー、そう」
その噂はいつまで経っても消えないね。
まぁ、わたしは生まれた時から現在進行形で今も変な子だから仕方がないけど。
「じゃあ、単刀直入に聞くけど」
「うん。なに?」
「なんで君、そんなに死にたいの?」
ニコリと笑って聞いてみる。
あ、こういう質問を笑顔でしちゃうところが変人なのか。
質問したわたしに対して、千堂くんは「やっぱりか」の顔をした。
「昨日も言ってたけどさぁ。それ、なんの話なわけ?」
「なにって、君の話だよ」
「………。ワケわかんねぇんだけど」
あぁ、そうやってまたとぼけた顔をする。
そりゃ簡単に言うわけないか。とも思いつつ、気になってしまうんだから仕方ない。