君の心が聞こえる。


泣きたくなるのを必死で我慢して、わたしは最後に大好きなさっちゃんの顔を見た。


「……っ、」

けど、その視線が絡むことはもうなくて。






"……さすがにちょっと、気持ち悪い、かも。"


「っ!」




わたしが聞いたさっちゃんの最後の心の声は、これまでのどんな言葉よりも重く、深く、わたしの心に残った。






───
─────


「……センパイ。ちょっと、ゆーりセンパイ!」

「……ん。……あれ」


目を開けると、目の前にはメグくんがいた。


あぁ、やっぱり、起こしに来てくれたね。


「やっと起きた。大丈夫?生きてる?」

「……おはよ」

「ちょっと、ふざけないで。マジで焦ったんだから」


その顔を見ると確かにいつものメグくんとはちょっと違って、それがなんだか可笑しくて思わず笑ってしまう。


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