君の心が聞こえる。
というか、がっかり。もう帰れると思ったのに。
そうか。それしか休めてないなら、頭痛が変わってないのも仕方ない。
「とにかく何があっ……」
「メグくん、足貸して」
「ちょ、おい」
座っていたメグくんの太ももの上に頭を乗せて、もう一度横になった。
「大丈夫。温泉タイムには開放するから」
「……だから体験学習はサボれと」
「ふふっ、心配してここに来てくれたんじゃないの?」
「………」
黙り込んだイコール図星と捉えて、やっぱり笑みがこぼれる。
あぁ、やっぱり君は面白いね。
面白くて、優しい子だね。
クスクスと笑っていると、ポンポンとわたしの頭をメグくんが優しく撫でてくれた。