高嶺の花と呼ばれた君を僕の腕の中で包みたい


「私は遠慮しておくわ。皆で楽しんできてくだ
さい」
「ですよね! 桜庭先生は飲み会とかめったに参加されないですもんね。本当美人で高嶺の花って感じで憧れちゃいますぅ」


 パチンと両手を合わせて笑顔を見せる亜香里に華は雰囲気を壊さないように必死で口角を上げた。


「じゃあ、場所と時間が決まり次第またお伝えしますね!」


 また、パタパタと小走りで去っていく亜香里を見て、華も歩き出した。

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