高嶺の花と呼ばれた君を僕の腕の中で包みたい


「華っ!」


 尊臣は間一髪で華を抱きとめた。


「華!? 華! 華!」


 気を失った華からの返事はない。尊臣の焦り声が病院の廊下に響き渡った。



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