高嶺の花と呼ばれた君を僕の腕の中で包みたい
「やばっ、めちゃくちゃイケメン来た!」
「めっちゃタイプなんですけど〜」
「目の保養だわ」
「内科にもイケメンの先生がきたって聞いたわよ」
「えぇ!? 後で確認しにいかなきゃ」
挨拶が終わるとものの一瞬で尊臣の周りには女性看護師の輪が出来ている。そんな光景を横目に華はその場を離れようと歩き出したが「華」と大きな声で呼び止められた。
(は、華って名前で呼んだ!?)
華はぎょっと目を見開き、尊臣くんごめんなさい、と思いながら皆んなの華のイメージ通り、クールにフンッと尊臣を無視してまた歩き出す。