溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
「俺の妻であるという自覚を持ってもらおうか」
かけられた言葉に、ぴくりと肩が揺れる。
腕の中から晃汰さんを見上げると、今日何度目かわからない熱い口づけを落とされた。
「っ、っこう、た、さ……ん──」
もっともっとと、深く求めるような口づけに息も絶え絶えに晃汰さんの名前を口にする。
口づけを終えた悪戯な唇は、首筋をたどり鎖骨にたどり着く。
「あっ……」
軽く歯を立てられ、意識とは別に声が漏れる。
晃汰さんはそのまま肩や首回りに丁寧に口づけを落としていき、たまに皮膚を吸い上げた。
出しっぱなしのシャワーの音に混じり、私の甘ったるい声がバスルームに響いていく。
いつの間にか下着はすべて取り去られて、ふたりとも生まれたての姿で抱き合っていた。
晃汰さんは私が上げる声を聞きながら、敏感な箇所を執拗に攻め立てる。
初めは恥ずかしいと思っていた気持ちも、いつしか快感に抗えなくなり抑えていた声もバスルームに響き渡っていた。