溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る


 マンションからも近いことから、現地集合を提案すると、晃汰さんはタクシーを使ってくるように私に指示をした。

 まだ安定期に入っていないため、あまり動きすぎたり、重いものを無理して持ったり、そういう動作をしないよう言われているからだ。

 妊婦は病気ではないから、基本的には普段通りの生活をしていればいいというけれど、お腹に命があることを常に考えて行動している。今は、私だけの体ではないから。

 久しぶりのディナーに心が弾む。

 最近は家でゆっくり過ごすことがほとんどだから、服装はリラックスウェアが多いし、メイクもベースメイク程度しかしない。

 せっかく晃汰さんに誘ってもらっての外でのディナーだから、久しぶりにちゃんとオシャレして出かけたいと昼間から服を選んで準備していた。

 ボックスシルエットのワンピースに、脚は冷やさないように厚めのブラックタイツを履く。足元は危なくないようにローヒールのパンプスだ。

 髪も軽く巻いて、ハーフアップのダウンスタイルに。少し華やかになるようにアイメイクにはラメを使っている。

 時間に余裕をもって、十八時五分前には到着するようにタクシーを呼んだ。

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