溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
「だから、今日はもう横になってゆっくり過ごすこと」
晃汰さんに促され、「はい」と素直にベッドに横たわる。その横に晃汰さんが寄り添うように寝そべり布団をかけてくれた。
「まだ上向いて眠れるか?」
「そうですね……でも、気付いたら横を向いて寝ているから、横向きが楽なのかも」
今はまだ大丈夫だけれど、もっとお腹が大きくなってくれば仰向けで寝るのは苦しくなってくるとなにかで目にした。
横向きで抱き枕を脚で挟んで眠るのがいいらしい。
「これからもう少し大きくなるからな」
布団の中で晃汰さんがまたお腹に触れてくる。
温かい大きな手の上に自分の手を重ね合わせた。
「そろそろ性別について訊かれないか? 先に聞きたいか、産まれるまでお楽しみにしておきたいかとか」
「あ、この間の検診で、そろそろわかりますか?って訊いたんですけど、その日は脚の間がちょうど角度的に見えなかったみたいで、次回の検診ではわかるだろうって」