溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る

　そう訊いて見つめ合ってすぐ、晃汰さんは噛みつくようなキスで私の唇を塞ぐ。

　すぐに舌を忍ばせて、口内を愛撫する。


「ふ、うっ……ん」


　触れる程度のキスは日常的に交わしているけれど、久しぶりの濃厚な口づけにすぐに呼吸が乱れる。

　そんな私の反応をおもしろがるように、唇を離した晃汰さんはすぐそばでクスッと笑った。


「キスだけでそんな顔するなんて、少しは期待してたのか？」


　恥ずかしいけれど、こくりと素直に頷く。

　晃汰さんは「素直でよろしい」とまた笑って、今度は優しく唇を押しつけた。

　久しぶりにじっくりと素肌をなぞられて、少しの刺激にも体が敏感に反応する。

　晃汰さんは私のお腹を気遣いながら、服を脱がしていく。