溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
「なんか、恥ずかしい……」
久しぶりというのもあるけれど、妊娠によって体型が変わっている姿を見せるのはどことなく緊張する。
体重も多少増えているし、胸もこれから赤ちゃんを迎えるにあたって変化してきている。
「俺たちの子を、育て守ってくれてる強くて美しい体。なにも恥ずかしいことなんてない」
そんな風に言ってくれる晃汰さんは、丁寧に私の素肌に触れていく。大きなお腹にも何度も口づけてくれた。
「愛してる、千尋」
その囁きだけで、体の奥深くがきゅんと反応する。
「好き……晃汰さん、好き……」
気持ちが昂り抑えきれない。ぴたりと肌を寄せ合うと、優しい腕が私を包み込む。
しばらくそのままジッと抱きしめられ、温かい腕の中でふわふわとした幸せな夢心地を味わっていた。