私だけを濡らす雨/ハードバージョン

第3節/姉の企み、妹の悪企み

年の差合意



よし!

共同戦線の合意は締結だ

年の離れたおじさん、頼むわよ~❣

私にだけ降り続ける冷たい雨を止めて❣

白馬の王子様になってー❣

ああ、そうだ…

以後の打ち合わせも、今日と同じランチ時にさせなきゃ

イタハン定食いながらじゃないと、話弾まないよ

私的には(笑)


***


「…とにかく、俺も愛犬を殺されたからには、郡氷子が憎いし、できるだけの制裁と償いはさせたいからね…。それと並行してツグミちゃんをいろんな意味で助けられるんなら、当面は手を組んで行こう」

「よろしくお願いします。ああ、今日はご馳走様でした。とってもおいしかったです。それとこれ以降も…」

私はこのヒトの目にめいっぱいの愛ビームを浴びせちゃった

満面の笑みで

ケンの兄ちゃん、私の提案、丸呑みしてくれたわね

これからは定期的に好物のランチがゲットできるわ

ウレシー


***


私は悲願だった、自分にだけを濡らし続けてきた冷たい雨を止ませる計画の第一歩を切った

あの病んだクソ女を葬るプロジェクトだ‼

やってやるわよ

そうすれば、学校行って皆と普通に女子チューやれんだ

お姉ちゃん…、覚悟!






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