私だけを濡らす雨/ハードバージョン
妹の悪だくみ、さらに②
その翌朝…
お姉ちゃんがキレた
2階の部屋のドアをものすごい勢いで蹴り開け、まだ眠っていた私の髪の毛をワシ掴みにすると、ベッドの中から引きずりだしたんだ
「ツグミ!テメー、お姉ちゃんの部屋のクローゼットの隅、クモの巣張ってたぞ‼」
「えっ…?ゴメン、お姉ちゃん。昨日、掃除機かけた時は気が付かなくて…」
お姉ちゃんはクモが大っ嫌いなんだよ
「はあ~?言い訳しやがって、コノヤロー‼」
床でうずくまる私の体を、お姉ちゃんは長い脚でぼこぼこ蹴りまくってきた
***
その後、私はパジャマの首元を掴まれ、階段を引きずり降ろされるとリビングに放られた
するとお姉ちゃんは台所からガラスのコップを手にして、それを思いっきり壁に叩きつけた
”ガシャーン‼”
コップはものの見事に、リビングの床に粉々となって散らばった
「いいか、ツグミー‼ここのリビング、しっかり掃除機掛けてガラスの破片全部なくせ!引きこもりの分際で、ソージひとつ満足にできねーで、この能無しが‼」
私はぶるぶる震えて、口の中では歯がカチカチと音をたててぶつかっていたよ
***
「…今日は夕方帰る。そしたら裸足でここ歩くからな!ガラスの破片がお姉ちゃんの足に一片でも刺さったら、その場でぶっ殺す!どんな小さくても許さん‼」
今日のお姉ちゃんの怒りようは尋常じゃなかった
もしかして、私の”計画”気づいてるの…?
お姉ちゃんが出かけた後、私は3時間、掃除機をかけた
リビングだけでなく、その周辺全部を隅から隅まで
フローリングの床が剥がれるんじゃいかってくらい、何度も何度もごしごしと…
その間、私はずっと泣いていたよ
”私だけを濡らす雨は、やっぱりあの女が消えなきゃ止まないよ‼、ゼッタイに‼”
私は声をあげずに絶叫していた
***
その日、私は綿密に計画を完成させた
急がないと私、持たないって!
殺されるか、本格的に気がヘンになるか、そのどっちかだ
その危機感、焦燥感が、一気にお姉ちゃん抹消のオペレーションを導いてくれたようだ
フン、あの狂ったオンナの逆手を取ってやる‼
せっかく外出推奨の言質をとったんだし、ラッキーだよ
まずは桜木ケンに会ってこなきゃ…!
その翌朝…
お姉ちゃんがキレた
2階の部屋のドアをものすごい勢いで蹴り開け、まだ眠っていた私の髪の毛をワシ掴みにすると、ベッドの中から引きずりだしたんだ
「ツグミ!テメー、お姉ちゃんの部屋のクローゼットの隅、クモの巣張ってたぞ‼」
「えっ…?ゴメン、お姉ちゃん。昨日、掃除機かけた時は気が付かなくて…」
お姉ちゃんはクモが大っ嫌いなんだよ
「はあ~?言い訳しやがって、コノヤロー‼」
床でうずくまる私の体を、お姉ちゃんは長い脚でぼこぼこ蹴りまくってきた
***
その後、私はパジャマの首元を掴まれ、階段を引きずり降ろされるとリビングに放られた
するとお姉ちゃんは台所からガラスのコップを手にして、それを思いっきり壁に叩きつけた
”ガシャーン‼”
コップはものの見事に、リビングの床に粉々となって散らばった
「いいか、ツグミー‼ここのリビング、しっかり掃除機掛けてガラスの破片全部なくせ!引きこもりの分際で、ソージひとつ満足にできねーで、この能無しが‼」
私はぶるぶる震えて、口の中では歯がカチカチと音をたててぶつかっていたよ
***
「…今日は夕方帰る。そしたら裸足でここ歩くからな!ガラスの破片がお姉ちゃんの足に一片でも刺さったら、その場でぶっ殺す!どんな小さくても許さん‼」
今日のお姉ちゃんの怒りようは尋常じゃなかった
もしかして、私の”計画”気づいてるの…?
お姉ちゃんが出かけた後、私は3時間、掃除機をかけた
リビングだけでなく、その周辺全部を隅から隅まで
フローリングの床が剥がれるんじゃいかってくらい、何度も何度もごしごしと…
その間、私はずっと泣いていたよ
”私だけを濡らす雨は、やっぱりあの女が消えなきゃ止まないよ‼、ゼッタイに‼”
私は声をあげずに絶叫していた
***
その日、私は綿密に計画を完成させた
急がないと私、持たないって!
殺されるか、本格的に気がヘンになるか、そのどっちかだ
その危機感、焦燥感が、一気にお姉ちゃん抹消のオペレーションを導いてくれたようだ
フン、あの狂ったオンナの逆手を取ってやる‼
せっかく外出推奨の言質をとったんだし、ラッキーだよ
まずは桜木ケンに会ってこなきゃ…!