私だけを濡らす雨/ハードバージョン
決意②



お姉ちゃんが…

なぜ今日のタイミングで、私にこの告白なのか…

よく考えないと…

単なる気分からじゃない気がする!


***


「お前さあ…、私がそろそろ人を殺すんじゃないかと勘繰ってるんだろう?どうなのさ?」

来たー!

私は咄嗟にハラが座っちゃった

なので、はっきり言い切ったよ

***

「私はずっとお姉ちゃんと一緒だったもん。お姉ちゃんの心の中は全部わかるって」

「なら、お姉ちゃんもかわいい妹のツグミの心の中、全部わかってても不思議じゃないわな」

「!!!」

私の心の中全部、この女に知れていたら完全アウトだし!

だけど、ここはいいチャンスだ

お姉ちゃんのハラを探らなきゃ!

「…お互いに、よくわかってるってことなんでしょ。でも、私はお姉ちゃんが恐いから口に出せないことはいっぱいある。それは仕方ないでしょ?」

「ああ、そうだな。…じゃあ、口に出さないこと聞きだしてやるか、ここで…」

下手したら、ここで命が終わるかも、私…

とにかくお姉ちゃんが発する、お次の言葉次第だ


***


「お前さあ…、パパとママ、私が殺したかもしれないって、ずっと疑ってきたんだろう?」

「…」

もう全身が震え、心臓は飛び出しそうなくらいバクバクだった

何て答えればいいんだ…??




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