私だけを濡らす雨/ハードバージョン

第7章/迫る妹、責める姉

行動開始



それは私の直感だったよ!

確信を伴っての…

お姉ちゃんの行動は即だって!

それならば、私ももたつけない‼


***


お姉ちゃんがハラを私に晒した夜の翌日…

昼前に、私はリビングのテーブルに手紙を置き、家を出た

カバンに服や身の周りのものを詰められるだけ押し込んで、まずはネットカフェへ直行したんだ

そこから桜木さんに電話して、会社が終わって帰宅したら私を家に迎えてもらえるように頼んだ

もちろん、彼は私の”深意”などは図り切れず、戸惑うばかりだったけど!

とりあえず夕方、駅で待ち合わせの約束をね

その間、”しかるべき手配”は抜かりなくやった(うふふ…)


***


夕方5時半時、会社帰りの桜木兄とは駅前の喫茶店で会ったの

それで、当然ながら私はギンギンに迫った

こっちだって必死だし!テンバッテるし‼

でも、ここでの私はそんな切羽詰まった状態を微妙にセーブして、彼にね…


***


でねー、その私のセリフと言うかタンカと言うか、クロージングは我ながらギンギンだったっと思うし!

でもって、”私のこと、わかってよ~~❣助けてよ~~❣”モードは、なおギンギンだったと思う

うふふ…💖

私、もう間髪入れず、お父さんとタメ世代のオヤジを詰めに詰めた

「…これは確信よ、おじさん!あの鬼姉、あなたを殺るつもりだって‼もう、裁判相手を故意に作ることはしないって、そう断言してたもの!」

「まあ、落ち着けよ…、ツグミちゃん…。あのさ…、話がよくわかんないよ。裁判だってまだ始まってないし、これからなんだよ?」

「だからー‼お姉ちゃんには裁判の結審なんて、全然関心ないんだってば!」

私は声は押さえていたが、実質、怒鳴ってるモードだったよ

平坦な気持ちでガガガーンってね

キャハハハ…




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