私だけを濡らす雨/ハードバージョン
ゴーモン・メイク・ラブ➊
目的地には概ね15分で到着した。
すでに薬物を投与された中学生のケンは、意識が朦朧として時折痙攣を訴えていた。
「…氷子さん、分量、大丈夫なんでしょうね?このボウズ、ぐったりしてますよ!」
この後の”舞台”となる廃工場の敷地に入り、藤森の運転するワゴン車が徐行となると、板垣は目をどんよりとさせているケンの様子が気になってきたようだ。
「最悪ショック症状で死んじゃうわよ。当たり前じゃない。まあ、何とか下半身が役立つうちにはね。ウフフ…」
「!!!」
”本格的に狂ってるわ、コイツ…”
藤森と板垣から言わせれば、この日の郡氷子こそ、ヤバイ薬を服用した副作用じゃないかとマジで疑いたくなるようなぶっ飛び具合と映った。
***
「…さあ、さっさとこのガキを下ろして、あのマットの上に寝かせるのよ!で、道具一式をブルーシート敷いた上に、埃かぶんないようにして並べなさい。キレイによ!」
ワゴン車が現場となる廃工場内の敷地に停車すると、氷子のテンションは俄然、全開となった。
藤森と板垣は、相変わらず小刻みな痙攣を繰り返して目もうつろなケンを車内から工場内にあらかじめ敷かれたマットレスの上へと運んだのだが…。
それはどこか”丁重”で静がに…、だった。
この辺りがアウトサイダーとは言え、現実社会の枠内を自覚している由縁なのだろう。
もっとも氷子とて、一般の社会通念など承知はしている。
ただ彼女には、それを”クソ”だと切って捨てることに何のためらいも感じないマインドで生きている…、だけであった…。
***
ケンは仰向けに寝かされると、見開いた両の眼はただまっすぐに高い天井から動かなかった。
「じゃあ、さっそくね…♡」
そう呟きながら、氷子はケンのカラダの上…、胸下あたりにそのままうんこ座りの体勢でしゃがむと、彼の口を塞いでいたタオルを外した。
「ケンちゃん、本日のパーティー会場に着いたわよ。ハハハ…、どうよ、気分は❓」」
「…」
相変わらずケンは体がしびれていうことが効かない様子で、盛んに全身のあちこちを小刻みに動かしている。
「しゃべれる、あんた?」
「うう…、うう、ひょ、氷子…、さん⁉」
唇を震わせながら、ケンはか細い声でまさに絞り出すようだった。
そして、体の上にまたがってゴキゲン顔の氷子へ視線を移した…。
その目からは、彼女に何かを問いかけるような、メッセージが感じられたのだが…。
郡氷子にとっては、”そんなもの”完全スルーということらしかった…。
まずは!
***
「よかった、なんとかしゃべれるじゃん。これからかわいいあなたを念入りに愛するにあたって、いろいろ”問診”しないといけないから。まあ、しんどかったら、首を横かタテに振ればいいわ」
そう言ったあと、氷子は尻をおろしてケンのカラダに座ってしまった。
そして前屈みになると、手を添えずにそっと接吻を交わした。
ケンは明らかに抵抗しているようだったが、体はその意思に反応できていない。
彼はあっさりとイカレ女に唇を奪われたのだった…。
目的地には概ね15分で到着した。
すでに薬物を投与された中学生のケンは、意識が朦朧として時折痙攣を訴えていた。
「…氷子さん、分量、大丈夫なんでしょうね?このボウズ、ぐったりしてますよ!」
この後の”舞台”となる廃工場の敷地に入り、藤森の運転するワゴン車が徐行となると、板垣は目をどんよりとさせているケンの様子が気になってきたようだ。
「最悪ショック症状で死んじゃうわよ。当たり前じゃない。まあ、何とか下半身が役立つうちにはね。ウフフ…」
「!!!」
”本格的に狂ってるわ、コイツ…”
藤森と板垣から言わせれば、この日の郡氷子こそ、ヤバイ薬を服用した副作用じゃないかとマジで疑いたくなるようなぶっ飛び具合と映った。
***
「…さあ、さっさとこのガキを下ろして、あのマットの上に寝かせるのよ!で、道具一式をブルーシート敷いた上に、埃かぶんないようにして並べなさい。キレイによ!」
ワゴン車が現場となる廃工場内の敷地に停車すると、氷子のテンションは俄然、全開となった。
藤森と板垣は、相変わらず小刻みな痙攣を繰り返して目もうつろなケンを車内から工場内にあらかじめ敷かれたマットレスの上へと運んだのだが…。
それはどこか”丁重”で静がに…、だった。
この辺りがアウトサイダーとは言え、現実社会の枠内を自覚している由縁なのだろう。
もっとも氷子とて、一般の社会通念など承知はしている。
ただ彼女には、それを”クソ”だと切って捨てることに何のためらいも感じないマインドで生きている…、だけであった…。
***
ケンは仰向けに寝かされると、見開いた両の眼はただまっすぐに高い天井から動かなかった。
「じゃあ、さっそくね…♡」
そう呟きながら、氷子はケンのカラダの上…、胸下あたりにそのままうんこ座りの体勢でしゃがむと、彼の口を塞いでいたタオルを外した。
「ケンちゃん、本日のパーティー会場に着いたわよ。ハハハ…、どうよ、気分は❓」」
「…」
相変わらずケンは体がしびれていうことが効かない様子で、盛んに全身のあちこちを小刻みに動かしている。
「しゃべれる、あんた?」
「うう…、うう、ひょ、氷子…、さん⁉」
唇を震わせながら、ケンはか細い声でまさに絞り出すようだった。
そして、体の上にまたがってゴキゲン顔の氷子へ視線を移した…。
その目からは、彼女に何かを問いかけるような、メッセージが感じられたのだが…。
郡氷子にとっては、”そんなもの”完全スルーということらしかった…。
まずは!
***
「よかった、なんとかしゃべれるじゃん。これからかわいいあなたを念入りに愛するにあたって、いろいろ”問診”しないといけないから。まあ、しんどかったら、首を横かタテに振ればいいわ」
そう言ったあと、氷子は尻をおろしてケンのカラダに座ってしまった。
そして前屈みになると、手を添えずにそっと接吻を交わした。
ケンは明らかに抵抗しているようだったが、体はその意思に反応できていない。
彼はあっさりとイカレ女に唇を奪われたのだった…。