私だけを濡らす雨/ハードバージョン
私はトコトン愛す!



「ぎゃあー!いてー!!」


思わず体を反転させたケンは、その反動で両膝を思いっきり腹に引きつけると、膝の力で上体を立たせることに成功…、間髪入れず、立ちあがると、腕を後ろ手で拘束されたまま、廃工場の出口に向かって行った。
何とも不格好なよちよち歩きで…。


それを見て取った藤森がケンに寄って行くと…、氷子が制止した。


「藤森!あんたは下がってな。ここは私が一人でこなすから」


「はあ…」


”キャハハハ…、ヨシキとのリハーサル、もろ使えんじゃん。さーて、ケンは亀の子よりのろいし、投げ縄は余裕だわね(薄笑)”


***


氷子は例によって、結いてあった麻縄を解き、大きめの通し輪をつくると、約5M前方でよちよち歩き中のケンに放った。
輪は見事ストライクとなり、ケンの首を射止めた。


「おおー、見事に掛かったぞー‼それー!」


氷子は腰を引いて、両手で思いっきり後ろに下がりながら縄を引いた。


すると、あまりに不安定な状態で立っていたケンは腰が砕け、そのまま氷子の引く縄に首を引っ張られ、再びほこりだらけのコンクリートに敷かれたマットへと、背中を引きずられながら戻されるのだった…。


***


「はあ、はあ…。アハハハ…、ケンちゃん、残念だったわね。…さあ、言い加減、いつまでふにゃふにゃさせてんじゃねえ!」


そう怒鳴りつけ、いよいよ欲情が抑えきらなくなってきた凶暴極まる女は仰向けの状態からケンの髪の毛を鷲掴みし、顔がくっつくくらいまで引き起こすと、ものすごい形相で一喝する。


「テメー!いつまでも萎えてると、このハサミでぶった切るからな!オラー、イカレた女の乳首吸えー!どうだよ、ココ⁉」


「うっ、ううっ…」


氷子は左手で自らの胸にケンの顔面をごしごしと押しつけながら、右手はは彼の股間に侵攻している。


「おー、だいぶ反応してきたじゃんか!どうだ?私とやりたいか⁉」


「か…、勘弁してくださいよ、氷子さん!アンタ、狂ってるよー‼」


「アハハハ…!そんな狂ってるオンナの乳首吸って、ここもビンビンじゃんん!なら、合体するぞ!ほら、テメーも、上、全部脱げって!」


氷子はもう暴行さながらで、ケンの服をビリビリ乱暴に引き裂いた。


かくて、全裸同士となった二人はいわゆる正常位ではあったが、氷子のそれは、とても”ノーマル”と言うには程遠いものがある。
女が男を犯す…。もしくは破壊する…。
まさしく郡氷子の正常位とはそれに尽きた。


氷子は仰向けになり、大股開きでケンの下半身を呑みこむと、下から勢いよく腰を振り始めるのだった‥。



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