私だけを濡らす雨/ハードバージョン
この女のさらに!…な、惨いその先❷




尋常なく取り乱し、激しく抵抗する桜木ケンを丸ごと受けた氷子ももはやそのマッドメンタルはついに臨界へと達し、フルで逆上した。
だが、類稀なるイカレ女たる郡氷子からすれば、それイコール、極上のラブコールそのものであって、彼女は積年欲し続けた来た到達点をゲットできた宿願の瞬間だったのかもしれない…。


「テメー!どうした⁉あー、今さら腰引けてんじゃねーよ!」


”バシン…、バシーン、ボコッ…”


もう狂気を纏った心底なオンナの殴る蹴るは、大の男が発する破壊力に劣らなかった。
その鈍い殴打音は、アウトサイダーの熟練男二人をも戦慄させる鬼気迫るモノがあった。


ましてや‼
お相手を強いられてる若干14歳の少年にとっては、彼女のラブリターンという名のリアクションは地獄の責め苦に相当した。
トーゼンながら‼


だがしかし…。
この時点では…❓❓



***




ついに、狂気の行き着いた恍惚終着点を鷲掴みにした氷子は、ケンと局部を合体させたまま上半身を起こした。
そして…、体をばたつかせるケンの頭部をボコり、顔面には張り手をかますと、更にケンの腹へパンチをめり込ませる。


「うぐっ…‼ううっ…」


ケンは意識朦朧の海に溺れながら、ただ条件反射で辛苦を吐き出すしかなかった。
クソオンナに身も心も汚濁に清められ…?


「藤森、コイツを羽交い絞めにしろ!」


「はい…」


藤森はケン両手と上半身を背後から両腕で抱くように押さえつけた。
こうなると、ケンはどうにも”脱出”は不可能だった。
この間も氷子は腰の上下を止めることはない…。


かくして、うす暗い廃工場内を舞台としたイカレ女による、未成年少年へのゴーモン・メイクラブは、そのクライマックスに至ろうとしていた…。


***


「はあ、はあ…、さあ、コイツをガキの尻に入れるんだ!やれるな?」


再び床に背を戻した氷子は、下からケンに腰バンドを首元に押し当てた。


「いやだー‼」


ケンは瞳孔をフルオープンさせ、同じフレーズを絶叫して繰り返すだけだった。


「コノヤロー!なら、お前のココをこうしてやる!」


何と氷子は腰バンド突起物局部を口横で挟むと、植木ばさみを大きく開いて、その真っ黒な根元を”その刃の股”にセットした。


そのグロテスクな眼下の様がケンの目に刻まれると、彼は一瞬、思考停止したかのようにカタまった…。
そして、次に眼前で展開された情景を呆然と見届けた…。


***


「おらー!」


”ブスッ…!ストン…!”


黒い人工突起はその巨大バサミによって根元から切断され、床に落ちるとコロコロと転がった。


「おお…、やっぱプラスティックゴムだわ。ホンモノならべひょって落っこちるだけでしょ。真っ赤な血を吹き出してね…」


「ギャーー!!」


中二のクール&ドライな少年も、もはや半狂乱に陥った!


「うるせー!さあ、このちょん切れた突起早くテメ―で入れろって!藤森、これ、コイツの後ろ手に握らせて、手伝ってやれ!」


氷子はそう言って、切断された突起型を藤森に手渡した。
藤森は”ついに来たか…”、と言ったうんざり極まる表情ではあったが、もうやるしかなかった。


***


その間、氷子は両手で植木はさみをチョッキンチョッキンと金属音を添えて、ケンの眼前に突き付けている。


「うっ…、ううっ…、あっ…」


同性の添手によって、生まれて初めて性玩具が然るべき秘部に挿入されると、ほどなくして、ケンは反応し始めた。


「はあ、はあ…、ケン!この男が手を放しても、絶対抜くなよ!抜いた瞬間、お前のホンモノちょん切る。気合い入れないとそのまま兄貴の前に、ぶっ殺すことになるんだぞ!それ…、私にやらせるな…、いいな‼」


もはや猟奇極まる修羅の空間と化したここでは、正常の人間には正視に堪えないおぞましい情念の交差が佳境を迎えていた。



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