花嫁は婚約者X(エックス)の顔を知らない
華麗なる悪魔降臨
新しい学校に通い始めて2週間が経ったが私の隣の席は空いたままだった。
誰もいない席を眺めていると、
「彼は親の仕事を手伝っているんだよ。アメリカでトラブルがあったみたいで火消しに行ってるんだけど長引いてるって言ってたよ。」
…彼。って事はこの席の人は男の子なんだ。高校生で親の仕事の手伝いって、優秀な人なんだろうなぁ。
「夏休みからアメリカに行ってたみたいだから、てっきり旅行だと思ってました。お仕事だったんですね。」
柳くんは5秒くらい見つめて吹き出した。
「…っぷ。何でずっと敬語なの?ずっと気になってたんだよね。」
「えっ?咲良さんも深雪さんもそんな感じだからこの学校は皆さんは敬語なのかと…。」
えっ!?何なに!?
私、何か間違えた!?
「クラスメイトなんだし少なくとも俺に敬語要らないよ。あの二人が特殊なんだよ。君から彼女たちにタメ口で話してごらん、注意なんてされないから。もちろん他の生徒にも。」
そっそうだったのね!敬語じゃなきゃダメって勝手に思い込んでた…。
「教えてくれてありがとう!じゃあ、早速柳くんには敬語やめる!」
「そうそう、フツーに話して〜。」
優しく微笑むと私の頭をポンポンとした。
「柳くんは、この席の人と仲がいいの?」
「うーん、彼はあまり人を寄せ付けないところがあるかなぁ…。晴翔が…、あ、そこの席の奴『真宮 晴翔』って言うんだけど、俺は仲が良いと思ってるよ。何気に幼馴染だし。」
誰もいない席を眺めていると、
「彼は親の仕事を手伝っているんだよ。アメリカでトラブルがあったみたいで火消しに行ってるんだけど長引いてるって言ってたよ。」
…彼。って事はこの席の人は男の子なんだ。高校生で親の仕事の手伝いって、優秀な人なんだろうなぁ。
「夏休みからアメリカに行ってたみたいだから、てっきり旅行だと思ってました。お仕事だったんですね。」
柳くんは5秒くらい見つめて吹き出した。
「…っぷ。何でずっと敬語なの?ずっと気になってたんだよね。」
「えっ?咲良さんも深雪さんもそんな感じだからこの学校は皆さんは敬語なのかと…。」
えっ!?何なに!?
私、何か間違えた!?
「クラスメイトなんだし少なくとも俺に敬語要らないよ。あの二人が特殊なんだよ。君から彼女たちにタメ口で話してごらん、注意なんてされないから。もちろん他の生徒にも。」
そっそうだったのね!敬語じゃなきゃダメって勝手に思い込んでた…。
「教えてくれてありがとう!じゃあ、早速柳くんには敬語やめる!」
「そうそう、フツーに話して〜。」
優しく微笑むと私の頭をポンポンとした。
「柳くんは、この席の人と仲がいいの?」
「うーん、彼はあまり人を寄せ付けないところがあるかなぁ…。晴翔が…、あ、そこの席の奴『真宮 晴翔』って言うんだけど、俺は仲が良いと思ってるよ。何気に幼馴染だし。」