花嫁は婚約者X(エックス)の顔を知らない
柳くんと真宮くんがいる方へ向かっている途中、
「ねぇねぇ、去年の柳くんのチーフ、咲良さんのドレスと同じ色だったのよ!」
と、小声で深雪さんがこっそり教えてくれた。
えっ!?
そーなの!?それってもしかして…。
深雪さんからその話を聞くと今年の柳くんのチーフの色が気になりだす。
咲良さんが今日着るドレスの色は事前にメッセージアプリで知らせていた。
同じ色のチーフを用意する時間は十分にあった筈だ。もちろん逆に敢えて異なる色のチーフを用意することもだ。
「柳くん、真宮くん、こんばんは。」
咲良さんが2人に声をかけるとこちらを振り返った。気になる柳くんのチーフの色は…。
黄色だ!!!
柳くんのチーフの色に気づき深雪さんと目が合う。深雪さんからは『ね!きっとそうでしょ!』と言いたげな視線が送られてくる。
思わず何度も同意見だと頷いてしまった。
「何度も無言で首を張り続けて、お前は何やってんだ?お前は赤べこか?」
げっ!この声は真宮くん。
「別に何でもないよ、深雪さんとちょっとやりとりしてただけ!てか、赤べこって失礼ね!」
少し頬を膨らませて怒っているアピールをすると、一瞬だか真宮くんの口元が緩んだ気がした。
なに?今もしかして微笑んだ?
普段見慣れない彼の笑った顔に驚き、そして戸惑う。
「ねぇねぇ、去年の柳くんのチーフ、咲良さんのドレスと同じ色だったのよ!」
と、小声で深雪さんがこっそり教えてくれた。
えっ!?
そーなの!?それってもしかして…。
深雪さんからその話を聞くと今年の柳くんのチーフの色が気になりだす。
咲良さんが今日着るドレスの色は事前にメッセージアプリで知らせていた。
同じ色のチーフを用意する時間は十分にあった筈だ。もちろん逆に敢えて異なる色のチーフを用意することもだ。
「柳くん、真宮くん、こんばんは。」
咲良さんが2人に声をかけるとこちらを振り返った。気になる柳くんのチーフの色は…。
黄色だ!!!
柳くんのチーフの色に気づき深雪さんと目が合う。深雪さんからは『ね!きっとそうでしょ!』と言いたげな視線が送られてくる。
思わず何度も同意見だと頷いてしまった。
「何度も無言で首を張り続けて、お前は何やってんだ?お前は赤べこか?」
げっ!この声は真宮くん。
「別に何でもないよ、深雪さんとちょっとやりとりしてただけ!てか、赤べこって失礼ね!」
少し頬を膨らませて怒っているアピールをすると、一瞬だか真宮くんの口元が緩んだ気がした。
なに?今もしかして微笑んだ?
普段見慣れない彼の笑った顔に驚き、そして戸惑う。