花嫁は婚約者X(エックス)の顔を知らない
月曜日は土曜日にクルーズパーティーがあったので振替休日になっていた。
咲良さんと2人で深雪さんが生活する女子寮の牡丹館へ行き、深雪さんの手作りお菓子を頂きながらアフタヌーンティーを楽しんだ。
ワンバイトのチョコチャンクのスコーンに最近ハマっているというマカロンとクッキー。
全て深雪さんの手作りだと言うお菓子をケーキスタンドに並べると可愛すぎてめちゃくちゃテンションが上がった。
「それで?深雪さんは例の委員会の先輩とはどうなったんですの?」
煎れたての紅茶を一口飲むと咲良さんが話をきりだした。
「私の話なんて面白いことなんてないですよ。予定通りの方に予定通り告白されただけです。ふふっ。」
言葉だけを聞くと冷静にいつも通りに答えたつもりでいるようだが、頬を赤らめながら話す姿を見ると照れているのだとわかる。
「もしかして、ドレスの色を聞いてきた人って、その先輩だったの??」
「えぇ、同じ保健委員の先輩です。ちゃんとピンクのチーフを身に着けてきてくださいました。」
嬉しそうに深雪さんは答えた。
「チーフと言えば、柳くん!黄色のチーフだったよね?咲良さんも告白とかされたの!?」
「わたくしはドレスの色なんて聞かれてませんですもの。偶然だそうですわっ!」
咲良さんが少しイラっとした口調で答えると、深雪さんがさらに突っ込んで聞く。
「えっ?だって、ダンスのあと二人っきりだったのでしょ?」
「柳くんと二人っきりだなんてよくあることですわ。幼馴染ですし…。」
なんだか少し咲良さんが寂しそうな顔をしている気がした。
咲良さんと2人で深雪さんが生活する女子寮の牡丹館へ行き、深雪さんの手作りお菓子を頂きながらアフタヌーンティーを楽しんだ。
ワンバイトのチョコチャンクのスコーンに最近ハマっているというマカロンとクッキー。
全て深雪さんの手作りだと言うお菓子をケーキスタンドに並べると可愛すぎてめちゃくちゃテンションが上がった。
「それで?深雪さんは例の委員会の先輩とはどうなったんですの?」
煎れたての紅茶を一口飲むと咲良さんが話をきりだした。
「私の話なんて面白いことなんてないですよ。予定通りの方に予定通り告白されただけです。ふふっ。」
言葉だけを聞くと冷静にいつも通りに答えたつもりでいるようだが、頬を赤らめながら話す姿を見ると照れているのだとわかる。
「もしかして、ドレスの色を聞いてきた人って、その先輩だったの??」
「えぇ、同じ保健委員の先輩です。ちゃんとピンクのチーフを身に着けてきてくださいました。」
嬉しそうに深雪さんは答えた。
「チーフと言えば、柳くん!黄色のチーフだったよね?咲良さんも告白とかされたの!?」
「わたくしはドレスの色なんて聞かれてませんですもの。偶然だそうですわっ!」
咲良さんが少しイラっとした口調で答えると、深雪さんがさらに突っ込んで聞く。
「えっ?だって、ダンスのあと二人っきりだったのでしょ?」
「柳くんと二人っきりだなんてよくあることですわ。幼馴染ですし…。」
なんだか少し咲良さんが寂しそうな顔をしている気がした。