花嫁は婚約者X(エックス)の顔を知らない
「よかった。そしたら、毎週水曜日に生徒会の集まりがここであるからその時に作業をお願いしたいな。早速で悪いけど、明日も放課後ここに来て欲しい。」
「毎週水曜ですね。わかりました。では、明日の放課後にまたきます。」
「ありがとう、感謝するよ。」
話が終わり、席を立とうとした時だった。
『バタンっ!』と勢いよくドアが開き、女子生徒が一人駆け込んできた。
「知多会長~~~~!助けてくださぁーい!」
「牧野さん、今はお客様がいらしてるんだよ?生徒会メンバーらしくして欲しいな。」
と甘えた声を出す牧野さんを優しく諭す。
「だぁってぇ~~。文化祭のミスコンのメンバーが一人足りないんですよぉ~~。」
「ミスコンって来月のミス聖麗学園?こないだ女子生徒は規定人数に達したって言ってたじゃないです?副会長が言ってましたよね?」
「そぉ~なんですけど~、なんか、その子の彼氏さんがぁ~NGって言うからやっぱり出られないってぇ~!!」
話を察するに、11月に文化祭が予定されており、生徒会主催でミスター、ミス聖麗学園を決めるイベントを企画しているが、ミスのメンバーが最低人数より一人足りないと泣きついてきたのだった。
「う~ん、それは困りましたねぇ…」
一瞬、沈黙になったが会長と牧野さんが二人そろって私の方を見た。
「…えっ?」
「知多会長!こちらのお方はどなたですか!?」
「あぁ、彼女はHP作成を手伝ってもらうことになった2年A組の内田琴乃さんだよ。」
「知多会長!!良きです!彼女とっても良きですぅー!彼女に出てもらいましょうよ!!」
生徒会長は一瞬何かを考えたようだったが、
「それもいいかもしれませんね。」
と何か企みのある笑顔で言った。
「はっ?私にミス聖麗学園に出場しろってことですか??」
「こちらもお願いできるかな?」
「お願いしますぅ~~~!学校のルールでイベント関係は最低人数クリアしないと開催できないんですよ~~!」
牧野さんは私の手をしっかりと握りしめながらお願いしてきた。
「いやいやいやっ!絶対に無理です!そんな場違いな事なんてできませんっ!」
「お願いしますぅ!出場するだけでいいんですっ!!」
あぁ…、なんてタイミングが悪い時に来てしまったんだろう。牧野さんがこの部屋に入ってきた時にさっさと退室すればよかった…。
「そんな事言われても…」
真剣な目で二人が私を見つめる。
「…出場するだけですよ?」
「やったぁー!内田さんありがとう!大好きぃ~~~!」
牧野さんは喜びすぎて私に抱きついてきた。この時ほどお願いされると断れない自分の性格を直したいと思ったことはなかった。
「毎週水曜ですね。わかりました。では、明日の放課後にまたきます。」
「ありがとう、感謝するよ。」
話が終わり、席を立とうとした時だった。
『バタンっ!』と勢いよくドアが開き、女子生徒が一人駆け込んできた。
「知多会長~~~~!助けてくださぁーい!」
「牧野さん、今はお客様がいらしてるんだよ?生徒会メンバーらしくして欲しいな。」
と甘えた声を出す牧野さんを優しく諭す。
「だぁってぇ~~。文化祭のミスコンのメンバーが一人足りないんですよぉ~~。」
「ミスコンって来月のミス聖麗学園?こないだ女子生徒は規定人数に達したって言ってたじゃないです?副会長が言ってましたよね?」
「そぉ~なんですけど~、なんか、その子の彼氏さんがぁ~NGって言うからやっぱり出られないってぇ~!!」
話を察するに、11月に文化祭が予定されており、生徒会主催でミスター、ミス聖麗学園を決めるイベントを企画しているが、ミスのメンバーが最低人数より一人足りないと泣きついてきたのだった。
「う~ん、それは困りましたねぇ…」
一瞬、沈黙になったが会長と牧野さんが二人そろって私の方を見た。
「…えっ?」
「知多会長!こちらのお方はどなたですか!?」
「あぁ、彼女はHP作成を手伝ってもらうことになった2年A組の内田琴乃さんだよ。」
「知多会長!!良きです!彼女とっても良きですぅー!彼女に出てもらいましょうよ!!」
生徒会長は一瞬何かを考えたようだったが、
「それもいいかもしれませんね。」
と何か企みのある笑顔で言った。
「はっ?私にミス聖麗学園に出場しろってことですか??」
「こちらもお願いできるかな?」
「お願いしますぅ~~~!学校のルールでイベント関係は最低人数クリアしないと開催できないんですよ~~!」
牧野さんは私の手をしっかりと握りしめながらお願いしてきた。
「いやいやいやっ!絶対に無理です!そんな場違いな事なんてできませんっ!」
「お願いしますぅ!出場するだけでいいんですっ!!」
あぁ…、なんてタイミングが悪い時に来てしまったんだろう。牧野さんがこの部屋に入ってきた時にさっさと退室すればよかった…。
「そんな事言われても…」
真剣な目で二人が私を見つめる。
「…出場するだけですよ?」
「やったぁー!内田さんありがとう!大好きぃ~~~!」
牧野さんは喜びすぎて私に抱きついてきた。この時ほどお願いされると断れない自分の性格を直したいと思ったことはなかった。