花嫁は婚約者X(エックス)の顔を知らない
月曜日に学校へ行くと、咲良さんが言っていたようにホームルームの時間は文化祭で行うクラスの出し物を決めるものだった。
咲良さんの話を聞いた直後なので、私はお店も楽しそうだなぁと考えていたのだが、多数決の結果お芝居をすることになり、題目は『眠れる森の美女』に決まった。
そして、ここからが予想外。
普通のお芝居ではつまらないとなり、英語劇をすることにし、更に女性役を男子生徒が演じ、男性役を女子生徒が演じるという男女入れ替えになったのだ。
更にアメリカに住んでいた真宮くんが英語が得意という理由だけで主役のお姫様役に抜擢されてしまったのだ。
運が悪いことにその日は真宮くんは仕事で北海道に行っており、いわゆる欠席裁判だった。
「や…柳くん、咲良さん、コレって真宮くん大丈夫なのかなぁ…。」
「あはは、無理だろっ。絶対に嫌がる。」
「あら、面白そうだから私は良いと思いますわ!」
私と深雪さんは小道具係になり、咲良さんは王様役、柳くんは親切な魔法使い、塩澤くんは悪い魔法使い役に決まった。
真宮くんの相手役になる王子様には塚田さんというとても美人な女の子に決まった。
「塚田さんが王子様かぁ…。」
「真宮くんが荒れそうですわね。」
「2人に何かあるの?」
「去年のミスターとミス聖麗学園なんだけど、塚田さんから晴翔へのアタックが凄かったんだ…。」
「えっ!?それで、2人は付き合ったの??」
「いいえ、真宮くんの逃げ切り勝ちってところですわ!」
真宮くんは黙っていればイケメンの部類に入ると思うし頭も良いのだからモテるのも当たり前なのに、彼が女子生徒から言い寄られていた話を聞くと何処か嫌な気分になった。
自分の嫌いな奴がモテるのは癪に触る的な感情なのかしら?
いつもの5人のグループトークに柳くんから真宮くんが『眠れる森の美女』のお姫様役に決まったとメッセージを送ると、めちゃくちゃ怒りを表すスタンプが送られてきた。
咲良さんの話を聞いた直後なので、私はお店も楽しそうだなぁと考えていたのだが、多数決の結果お芝居をすることになり、題目は『眠れる森の美女』に決まった。
そして、ここからが予想外。
普通のお芝居ではつまらないとなり、英語劇をすることにし、更に女性役を男子生徒が演じ、男性役を女子生徒が演じるという男女入れ替えになったのだ。
更にアメリカに住んでいた真宮くんが英語が得意という理由だけで主役のお姫様役に抜擢されてしまったのだ。
運が悪いことにその日は真宮くんは仕事で北海道に行っており、いわゆる欠席裁判だった。
「や…柳くん、咲良さん、コレって真宮くん大丈夫なのかなぁ…。」
「あはは、無理だろっ。絶対に嫌がる。」
「あら、面白そうだから私は良いと思いますわ!」
私と深雪さんは小道具係になり、咲良さんは王様役、柳くんは親切な魔法使い、塩澤くんは悪い魔法使い役に決まった。
真宮くんの相手役になる王子様には塚田さんというとても美人な女の子に決まった。
「塚田さんが王子様かぁ…。」
「真宮くんが荒れそうですわね。」
「2人に何かあるの?」
「去年のミスターとミス聖麗学園なんだけど、塚田さんから晴翔へのアタックが凄かったんだ…。」
「えっ!?それで、2人は付き合ったの??」
「いいえ、真宮くんの逃げ切り勝ちってところですわ!」
真宮くんは黙っていればイケメンの部類に入ると思うし頭も良いのだからモテるのも当たり前なのに、彼が女子生徒から言い寄られていた話を聞くと何処か嫌な気分になった。
自分の嫌いな奴がモテるのは癪に触る的な感情なのかしら?
いつもの5人のグループトークに柳くんから真宮くんが『眠れる森の美女』のお姫様役に決まったとメッセージを送ると、めちゃくちゃ怒りを表すスタンプが送られてきた。