シルバーブロンドの王子様が甘すぎる〜海を越えた子守り唄
「……じゃあ、オレの妃になるか?」
「えっ」
信じられない言葉が聴こえた。
「カイル……それって本気?それに……オパーリン公爵令嬢は?」
わたしが顔を上げてカイルを見つめると、なぜか彼は口元を歪める。
「誤解ないように言っとくが……オパーリン公爵に娘はいない」
「えっ…じゃあこの写真は?」
「この写真は…息子だ。女装して育てられたから令嬢扱いだが、戸籍も何もかもれっきとした男だぞ?オレは男と愛し合う趣味はない」
真実を知らされて、ガックリと肩から力が抜けた。
じゃあ……わたしの嫉妬って。
なぜか、カイルは嬉しそうだし。
「それにしても、かわいいな…くるみ。公爵令嬢と仲を誤解して焼きもちを焼いてくれたんだな」
「な、なに笑ってるのよ…わ、わたし…本当に婚約者がいるって……苦しかったんだから」
あの絶望感を笑われたようで、悔しくなってカイルの足をギュッと踏んであげた。涙目になっても、嬉しそう……ちょっと変態かもしれない。
「わかってる……すまなかった。すべてオレが曖昧な態度だったから苦しめてしまったんだよな……くるみ……」
「はい」
改めてカイルがわたしに向き合い、真剣な眼差しを向けてきた。
「オレは、きみが好きだ。だから、オレの妃になってシルカーに一緒に帰ってほしい」
「カイル……本当に?」
「この王家の指輪と天地に誓って」
そう告白したカイルは床に跪いてわたしの手を取ると、指輪に口づけた。