【続】酔いしれる情緒
激しいキスに一旦呼吸を挟める時間がやってくると、やっとちゃんと見れた春の顔はとても艶やかで色っぽい顔。
さっきの苦しそうな表情はどこかへいってしまったみたいだ。
「んんっ…、ッ」
背中に感じる柔らかい感触。その場所に押し付けられるように深まるキス。
「凛…」
春は私の名前を呼びながら、丁寧にけれども急ぐように私の服を脱がしてく。
その間もキスは繰り返されて、今自分が何も着ていないのだと気づくのには少し時間がかかった。
「なんだか…熱い…」
何も着てないのだから涼しいはずなのに、熱い身体。
熱があるんじゃないか、そう思ってしまうくらいに熱くて仕方がない。
「俺も、熱いよ」
私だけじゃないと気づかせてくれるように、春は私の手を取るとはだけた服の隙間から自身の胸に手のひらを当てさせた。
手のひらから感じるぬくもりは私と同様熱があるんじゃないかと思うくらいの熱さで、そして高鳴る胸の速度も同じだ。
「凛。」
呼ばれて視線を顔にあてる。
そこにいるのは、美しい笑顔を浮かべる私の好きな人。
好きで好きでたまらなくて
この時もこの感覚も
ずっとこのままでと願いたくなるくらい
私はあなたの全てが大好きで
愛おしい。