【続】酔いしれる情緒


「この服邪魔だなぁ」

「春が着ろって言ったんでしょ」

「だって、凛の体誰にも見られたくないし」



そう言いながら春はラッシュガードのチャックをゆっくりと下ろしてく。



「今は俺だけしかいないから、脱がしていい?」

「………それだけなら」



ほんと、私って、春に甘い。


こんなところでなんて絶対に良くないし、見られたら大分困るのに…


でも私達以外あのビーチには人がいなかったし、きっと橋本達もイチャイチャしている頃だし。


なんてプラスになるような言い訳を考えては
欲情した春を受け入れようとする。



「ん……っ、…ねぇ、はるっ…」

「ん?」

「なんで、教えてくれなかったの…?海に入るの怖いって……」



ラッシュガードは脱がされ、ビキニ姿の私に春は色んな場所へ甘いキスを落としてく。



「だってカッコ悪いじゃん。この年齢にもなって海が怖いなんてさ。」

「でも…っ、橋本は知ってたし……」

「好きな人は別だよ」

「っ、ん、」

「凛には俺のカッコ悪いところ知られたくない。」

「私は……」

「ねぇ、もう黙って。」



春に口を塞がれてしまい、そこで会話は終了。



(カッコ悪いなんて思わないのに…)



私はどんな春でも好きだよ。


そう伝えようとしたけど、甘い刺激が私の脳を麻痺させる。



………まあ、いっか。

これからゆっくりと伝えていけば。



伝えられなかった分、私は春をギュッと抱きしめた。


[完]


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※ここで終わる予定でしたがもう一つだけ執筆したい内容があるため次の番外編で完結とします…!オマケ2本書いて終わりと言っていたのにすみません!!もう少しだけお付き合いください!!(><)

桐沢奈玲


↓↓↓番外編続きます!
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