【続】酔いしれる情緒
その事実にホッと安堵し、視線を戻せば、春の視線がスカートにあって私は思わず手でその部分を隠してしまう。
全く隠しきれていないけど。
「み…ないで!」
小声であってもハッキリとそう懇願する。
「見せて」
「似合ってないから嫌なの!」
「似合ってるよ、すごく。」
「ちょっと!やめっ…!」
さっきまで壁に抑え込まれていたのは春の方だったのに、今じゃ両手首を片手でガッチリ壁に抑え込まれている私。
春の視線に頬が赤く染って
「やっぱりこういうのも似合うね、凛は。」
見つめられている部分が徐々に熱くなっていく。
場所が場所だし叫ぶことも抵抗も出来ない私はただ春に触れられるがままで。
「っ……!」
ミニスカートの裾から露になっている部分に触れて、撫でる。
ツー、と地肌を滑る春の手に私の身体は微かに震えた。
自分の心臓の音はうるさいほどに聞こえてきて
春の体温や匂い
胸の鼓動に体温が上がり、
「でも…その辺のヤツらには見せたくないな。」
そのセリフと耳に当たる吐息に
背筋に甘い痺れが走る。