【続】酔いしれる情緒
「あ。ちょうどいい所に佐藤くん発見〜」
私達のいる席に強引に連れて来られた佐藤くんは「なんだよ急に…」と少し困惑状態。
けど、目が合えば佐藤くんの顔に笑顔が広がる。
「安藤…!」
「佐藤くんは久しぶりって感じしないね」
「た、確かに!あの日以来だもんな」
「いろいろとありがとね。
佐藤くんが言ってた通り、今すごく楽しいよ」
「そうか…それは良かった!」
ニカッと笑う佐藤くん。
その笑顔につられて私も笑顔になる。
「俺も…ここ座っていい?」
「うん。いいよ」
佐藤くんの場所を空けようと動くと
「いいけど〜。凛狙いならやめときなよ?」
ひょっこりとその間に友達が顔を出す。
佐藤くんはみるみる顔を赤く染めていった。