無意識ストレイト
「で、早速なんだけど真悠の誕生日のことで相談したくて……」
近くに座るよう促されながら、言われる。
真悠に関すること以外あるわけないけど想像通りすぎて虚無感に襲われる。
彼方くんは真悠の彼氏なんだからそれは当たり前で、それ以外あっていいはずない。
わかってるのに。
彼方くんの口から聞く"真悠"って名前に勝手に胸を痛めて切なくなる。
今の私には、笑顔を取り繕うので精一杯。
「真悠に限らず女子は何を貰ったら嬉しいのかいまいちわかんなくてさ……何がいいかな」