無意識ストレイト
「確かになぁ。あと旅行とかいいと思うな、俺は」
うんうん、と自分の言ったことを肯定しながら言うのは高島くんだった。
私と彼方くんの後ろに立ちながら、顎に手を当てて頷いている。
「朔、まだいたの?鈴野呼んできてくれてありがとな。帰っていいよ?」
「いや、客観的な男の意見あってもいいだろ?」
そう言って高島くんは私の後ろに座る。
うーん、なんて悩みながらも高島くんはこの中で一番楽しそうだ。