無意識ストレイト
「それもそうか……それに朔の言う通り旅行行くのもいいな」
「な?俺乙女マスターだから」
「なんだよ乙女マスターって。お前彼女いねーだろ」
「そこは内緒だろ」
漫才のような2人の会話に思わずクスッとしてしまう。
去年同じクラスだった高島くんの印象はそこまで強くないけど、優しそうでいつも周りには人がいた。こうやって場を和ませられるからかなぁ。
「んーー、じゃあアクセサリーとどこか旅行行こうか……うん、そうしよう!」
「決まるの早!わざわざ鈴野呼び出した意味あった?」
「もうこれ以外何もしっくりこない気してきたし。アクセサリー案もらったし」