無意識ストレイト
なんのためかわからなかったけど、高島くんだし別に何も変なことはないだろうとすぐに頷いた。
今日はバイトもなければ用事があるわけでもなかったし。
優しく笑う高島くんについていけば、連れてこられたのは空き教室だった。
朝たまに三年生が自習してるくらいで、ほとんど使われていない教室。
高島くんに招かれて入ると、すでに1人、そこにはいて。
その人を見て一瞬驚いてしまう。多分、わかりやすく目がまんまるになった。
教室の前の方に1人座っていたのが、間違えるはずもないその人だったから。