⚠溺愛注意予報
「弟です!!!」


決して、彼氏では無いから!!!


「え、弟さんなの!?」


興味津々な様子で目を見開いて、私に近付いて来るクラスの一軍女子。
マズイ。
このパターンは、奏の時の二の舞になる予感しかしない。


「は、い……」
「しかし、似てないね?」
「はい……」


そんな会話をしていると、ホームルームの始まりを知らせるチャイムの弟が鳴り響く。

普通なら慌てて教室を出るだろうが、風は違う。

見えないシッポをブンブン揺らしながら私に話し掛けて来るのだ。


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