好きよりも、キスをして


「(暇つぶしには、もってこい――ってな)」



澤田、悪ぃな。俺ってこういう奴なんだよ。お前を好きになれない人種なんだよ。

でも、それはお前だって同じだろ?俺に告白されたと勘違いしてた時に、「ごめん」って俺の事を振ったもんな。


じゃあ、おあいこだ。


せいぜいこれから、傷を舐め合いながら、共に夜を過ごそうぜ――







今日も朝が始まる。

教室に、クラスメイトが集う。

そして――昨日とは全く違う関係になった俺と澤田が、リアルな世界で初めて、顔を合わせた。

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