冷徹パイロットは極秘の契約妻を容赦ない愛でとろとろにする
ふたりの手にはそれぞれ華奢なラケットが握られており、ここでバドミントンをして楽しんでいたようだ。
「もしかして噂の彼氏さん?」
「そうなの、引っ越したマンションが近いからよく遊びに来るんだ」
「初めまして」
男性に手を差し出され、自然と笑みがこぼれる。
少し前に真由子から彼氏と同棲したと聞いていたけど、この辺に住んでいたとは。
彼氏さんは聞いていたイメージより、ずっとイマドキでオシャレな男性だ。確かセレクトショップの店員さんだと聞いた。
他愛のない話で盛り上がり、私たちはその場にしゃがみ込んで話し始めた。
「それにしても、さっき暗い顔してなかった? 一瞬安奈じゃないかと思ったよ」
一旦話が切れたあたりで、真由子に尋ねられる。
「えっ、うそ……恥ずかしい。色々考えてたからかな」
「何かあったの?」
「えーと」
真由子は同期の中でも特に仲がいいし、長い付き合いだからなんでも話している。私の家庭の事情も知っているし、副業のことも頼りになる彼女に相談したら何かいいヒントがもらえるかもしれない。
「……そんなことが。でも私は絶対に賛成できない。安奈の体も心配だし、会社が夜の仕事なんて許してくれるわけないしさ」
そう断言され、肩を落とした。すると彼女は励ますようにバシンッと私の肩を叩いた。
「安奈。もう思い切って養ってもらえば! 結婚するのよ、結婚!」
「はっ⁉」
「もしかして噂の彼氏さん?」
「そうなの、引っ越したマンションが近いからよく遊びに来るんだ」
「初めまして」
男性に手を差し出され、自然と笑みがこぼれる。
少し前に真由子から彼氏と同棲したと聞いていたけど、この辺に住んでいたとは。
彼氏さんは聞いていたイメージより、ずっとイマドキでオシャレな男性だ。確かセレクトショップの店員さんだと聞いた。
他愛のない話で盛り上がり、私たちはその場にしゃがみ込んで話し始めた。
「それにしても、さっき暗い顔してなかった? 一瞬安奈じゃないかと思ったよ」
一旦話が切れたあたりで、真由子に尋ねられる。
「えっ、うそ……恥ずかしい。色々考えてたからかな」
「何かあったの?」
「えーと」
真由子は同期の中でも特に仲がいいし、長い付き合いだからなんでも話している。私の家庭の事情も知っているし、副業のことも頼りになる彼女に相談したら何かいいヒントがもらえるかもしれない。
「……そんなことが。でも私は絶対に賛成できない。安奈の体も心配だし、会社が夜の仕事なんて許してくれるわけないしさ」
そう断言され、肩を落とした。すると彼女は励ますようにバシンッと私の肩を叩いた。
「安奈。もう思い切って養ってもらえば! 結婚するのよ、結婚!」
「はっ⁉」