冷徹パイロットは極秘の契約妻を容赦ない愛でとろとろにする
「食事会?」
途端に駆さんの表情は曇る。
久し振りに冷ややかな眼差しを向けられて、サッと血の気が引いた。
猫背のまま、彼の表情を伺う。
「先日私の替わりにシフトに入ってくれた先輩の頼みで、合コンに参加してほしいと頼まれまして。お休み中すごくご迷惑をかけてしまったし、参加するだけならと」
「合コン……なんだって」
駆さんは深刻な表情でそう呟くと顎を触って考え込む。
緊張しながら返事を待っていると、彼は何かを決意したのか大きくひとつ頷いた。
「それなら俺も参加するか」
「えっ、なんで駆さんが?」
突拍子もない提案に、度肝を抜かれて口をあんぐりと開けた。
すると彼はハッとして、ごほんと大きく咳ばらいをする。
「いや……えーと君が何か口を滑らせないか心配だから、監視というか」
「そっちの方が怪しまれますよ。ただでさえ、駆さんと私との関係……勘ぐるクルーもいるんですから」
「それはどういうことだ?」