一条さん結婚したんですか⁉︎
旦那様がお仕事で出社している頃、花ちゃんは家事をせっせと終わらせます。
午前中はお洗濯。旦那様の所為で漏らしてしまったシーツを洗濯機で回す。
その間に、旦那様の戦闘服をクリーニングに出して、そのままお外でランチタイムです。
近所の定食屋さんへと入店すれば、常連のオジちゃんにオバちゃん等が、花ちゃんを見つけるや否や、待ってました!と言わんばかりに甘やかす。
「花ちゃんコレも食べてみな。」
「え、悪いですよ‼︎」
「いいからいいから〜。遠慮しないでね。」
高齢者にとって、花ちゃんは生粋の良い子。地味で冴えない彼女だが、ジジババの孫娘枠として人気者なのです。
結局、色々食べさせられた挙句に、ご馳走になってしまいました。
あらら....ラッキーですね花ちゃん。
定食屋から出ると、夕飯の買い出しの為に、商店街へと向かいます。
「花ちゃんっコレ持っていきな!」
こちらでも花ちゃんは人気者な様です....。
八百屋さんでお野菜をお肉屋さんで、挽肉を買った花ちゃんは、旦那様へと連絡します。
ハンバーグは、みー君の大好物です。返信が卑猥だったのは以下省略と致しましょう。
なんとか無事に帰宅した花ちゃんは、洗濯物を取り込んで、夕飯の支度を始めました。
エプロン姿の花ちゃんは、普段は降ろしているモサモサの髪の毛をポニーテールにしています。
普段は冴えない花ちゃんですが....愛情込めて調理する姿は、とても愛らしい。
「ただいま、花ちゃん。ハンバーグが楽しみ過ぎて、走って帰ってきちゃった。」
さあさあ、我らが王子様のご帰宅です。
本当に急いで帰ってきたのでしょう。彼の額には、汗が滲み出ています。
ですが流石は、爽やかナイスガイ‼︎
滴る汗も良い匂いとは、何から何まで完璧じゃないか‼︎
(一条さんの汗を香水にしたいくらいだ。)