必ず、まもると決めたから。
第4章 繋がる想い
はあああああ。
部屋中に響く大きい溜息をつきながら、勉強机に頭を打ちつける。
何故、あんな雰囲気のない場所で、好きだなんて言ってしまったのだろう。
せっかくの休日なのに、あのことで頭がいっぱいだ。
一方的に気持ちをぶつけて、これじゃ愛ちゃんとなにも変わらなくない?
「はあああああ…」
何度目か分からない溜息をついても、"失恋"という2文字が消えない。
遥に話を聞いてもらいたいが、今日は年上の彼と日帰り旅行と喜んでいたので連絡は控えている。
遥の方は大学生の彼から告白してくれたと嬉しそうに話してくれた。
私だって、告白はされる側がいい。
愛される側がいい。
ずっとそう思ってたのに…。
『傍にいて』
田中くんはそう言ってくれたけど、大丈夫、失恋しても全然離れられそうにない。
結局、私はこの恋を諦められないのだ。