必ず、まもると決めたから。
「私、小さい頃から父親の転勤が多いせいか、親友がいたことないんだよね。ちょっとだけ切ないよね」
仲良くなったな、って思ってもすぐ離れ離れになってしまう、その繰り返しだった。
「だから、親友って羨ましい」
「これからいくらでも、できるだろ」
「そうだよね!それで、田中くんの親友はどんな人?」
「単純にいい奴」
「いい奴か…会ってみたいな」
「……」
会わせてやる、とは言われなかった。
ですよね…。
「美味しっ」
誤魔化すようにハンバーグを頬張る。
既にピザを2枚食べているので、お腹が膨れてきた。