星と月と恋の話
…う、

嘘でしょ?

「そんな風に思ってもらえて嬉しいです」

三珠クンは、心なしか嬉しそうに言った。

え、ま…。

…マジで?

「確かに俺、星野(ほしの)さんのことはほとんど…よく、知らないですけど」

だよね。

三珠クンと話をした機会なんて、私には覚えがない。

もしかしたら、今日がほぼ初対面の可能性もある。

これまで話した機会なんて、あったとしても、多分片手で数えるほどしかない。

そんな相手に告白されて、まさか本気だとおもっ、

「でも、これから知っていけば良いですよね」

何、その前向き思考。

まさか、三珠クン、本気で…。

…。

冗談…冗談、だよね?

「い、良いの…?付き合って…私と付き合うの?」

私は、うわずった声で尋ねた。

演技も忘れて、今だけは本気だった。

「はい、勿論良いですよ」

三珠クンは、嬉しそうな笑顔を浮かべて言った。

目眩を起こした私は、その場に倒れてしまうかと思った。
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