星と月と恋の話
第8章
――――――…結月君の家を訪問した、その翌々日の月曜日。

学校に行った私は、早速、真菜と海咲に問い詰められた。

「どうだった?ねぇ、どうだった?」

「感想をお聞かせください!」

…一体どうしたのよ、二人共。

「感想って、何の感想…?」

「ほらぁ、三珠クンの家に行った感想だよ。行ったんでしょ?」

あぁ…そのことね。

私の中では、すっかり良い思い出に分類されてたわ。

「家デートの感想をどうぞ」

「案外、悪くなかったわよ」

と、私は偽らざる本音を口にした。

悪くなかった…どころか。

良い一日だった、とさえ思っているほどだ。

あんなに心配していたのが、不思議になるくらい。





< 165 / 458 >

この作品をシェア

pagetop