星と月と恋の話
第2章
…翌日。

私は、憂鬱な気分で目を覚ました。

「…うー…」

何回思い出しても、夢じゃない。

私は現在、あの三珠結月の彼女なのだ。

先週までの私だったら、絶対信じなかっただろうな。

来週の自分、三珠クンと付き合ってるんだよ、なんて。

今でも信じられない気分だもん。

だけど、これは紛れもない現実。

気持ち悪かろうと嫌だろうと、三ヶ月の間は、あの三珠クンの彼女をやらなきゃならないのだ。

…憂鬱だなぁ。

勿論、キスどころか、手を繋ぐくらいのスキンシップだって拒否するつもりではいるけど。

三珠クンが調子に乗って、ぐいぐい押してきたらどうしよう。

ああいうタイプは、何考えてるか分からないから怖いよ。

超草食系に見えて、自分の彼女には強く出るタイプだったりして…。

…もしそうだったら、三ヶ月の期限を待たずにお別れしよう。

本当の彼氏彼女じゃないんだから、これはノーカンノーカン。

自分にそう言い聞かせて。

淡々と、三ヶ月が過ぎるのを待とう。
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