星と月と恋の話
そうか…。そう来たか…。
何でも良いよパターンか…。
一番困る奴。
しかもタチが悪いことに、何でも良いって言う人に限って、実は何でも良くなかったりするのだ。
「何でも良いよ(実はアレが欲しい)」ですからね。
これを外すと、気まずい雰囲気になる。
ましてや、師匠のお嬢さんはまだ幼児。
何でも良いと言いつつ、自分の趣味から外れたものをもらったら、あからさまに落胆するだろう。
子供って素直ですからね。
つまらないものでも、嘘でも喜ぶという気遣いは出来ない。
「それは困りましたね」
「だから、困ってる」
分かりましたよ。僕も真面目に考えます。
…とは言っても。
一回りも年下の女の子が、何を欲しがっているのかなんて想像もつかない。
最近の子供って、何が欲しいんでしょうね。
そうだな…。
「テレビゲームとかですかね?最近の子は、早いうちからテレビゲームで遊ぶらしいですし…」
と、僕は提案してみた。
僕自身は持ってないし、やったこともないんですが。
「…てれびげぇむ?」
あっ、駄目だ全然分かってなさそう。
そもそもこの人、テレビゲームどころか。
テレビそのものも、滅多に見ることがないのだ。
一応居間に置いてはあるけど、この家のテレビがつけられているところは、まず見たことがない。
家政婦さんが掃除をしてくれているから、埃が積もっているようなことはないが。
もし掃除してもらっていなかったら、多分あのテレビには、ミルフィーユみたいに埃が積もることだろう。
全然使ってないから。
「それは何をするものなんだ」
「僕もよく知りませんけど…。テレビに繋いで遊ぶんじゃないんですか?最近の子供は、割と誰でも持ってるとか何とか…」
「それは面白いのか?」
「さぁ…。選ぶソフトによるんじゃないですか…?」
「…そふと…?」
あ、駄目そう。
なんか駄目そう。
このアナログ師匠に、テレビゲームなんていう文明の利器を勧めても、まるで理解出来ないらしい。
僕がもっと詳しければ、教えることも出来たんだろうけど…。
如何せん、僕も全然知らないですから。
しかも、あれって、ゲーム機本体だけじゃ遊べないんでしょう?
そのゲーム機に、様々な種類ものソフトを買って、そのソフトをセットして遊ぶ…ものなんじゃないですか?
つまり、ゲーム機の他に、遊ぶ為のソフトも選ばなければならないということ。
この師匠が、そんなことまで選べるとは思えない。
もし買ってきたとしても、使い方が分からず、宝の持ち腐れになる可能性が大。
じゃあ、テレビゲームはやめておこうか…。
「分かりましたよ。じゃあ無難に…ぬいぐるみとかあげたらどうですか?」
テレビゲームに比べたら、遥かに難易度は低いだろう。
最近の小さい女の子って、ぬいぐるみを欲しがるものなんだろうか?
小さい子には「見立て遊び」が大切だと聞いたことがあるし。
玩具やぬいぐるみで、想像力を膨らませて遊ぶのは良いことだと思う。
師匠も、ぬいぐるみなら選びやすいだろうから。
…しかし。
「ぬいぐるみか…。それは、自分も考えた」
お?
考えたんだ。候補の中に入ってたんだ。
やるじゃないですか。
何でも良いよパターンか…。
一番困る奴。
しかもタチが悪いことに、何でも良いって言う人に限って、実は何でも良くなかったりするのだ。
「何でも良いよ(実はアレが欲しい)」ですからね。
これを外すと、気まずい雰囲気になる。
ましてや、師匠のお嬢さんはまだ幼児。
何でも良いと言いつつ、自分の趣味から外れたものをもらったら、あからさまに落胆するだろう。
子供って素直ですからね。
つまらないものでも、嘘でも喜ぶという気遣いは出来ない。
「それは困りましたね」
「だから、困ってる」
分かりましたよ。僕も真面目に考えます。
…とは言っても。
一回りも年下の女の子が、何を欲しがっているのかなんて想像もつかない。
最近の子供って、何が欲しいんでしょうね。
そうだな…。
「テレビゲームとかですかね?最近の子は、早いうちからテレビゲームで遊ぶらしいですし…」
と、僕は提案してみた。
僕自身は持ってないし、やったこともないんですが。
「…てれびげぇむ?」
あっ、駄目だ全然分かってなさそう。
そもそもこの人、テレビゲームどころか。
テレビそのものも、滅多に見ることがないのだ。
一応居間に置いてはあるけど、この家のテレビがつけられているところは、まず見たことがない。
家政婦さんが掃除をしてくれているから、埃が積もっているようなことはないが。
もし掃除してもらっていなかったら、多分あのテレビには、ミルフィーユみたいに埃が積もることだろう。
全然使ってないから。
「それは何をするものなんだ」
「僕もよく知りませんけど…。テレビに繋いで遊ぶんじゃないんですか?最近の子供は、割と誰でも持ってるとか何とか…」
「それは面白いのか?」
「さぁ…。選ぶソフトによるんじゃないですか…?」
「…そふと…?」
あ、駄目そう。
なんか駄目そう。
このアナログ師匠に、テレビゲームなんていう文明の利器を勧めても、まるで理解出来ないらしい。
僕がもっと詳しければ、教えることも出来たんだろうけど…。
如何せん、僕も全然知らないですから。
しかも、あれって、ゲーム機本体だけじゃ遊べないんでしょう?
そのゲーム機に、様々な種類ものソフトを買って、そのソフトをセットして遊ぶ…ものなんじゃないですか?
つまり、ゲーム機の他に、遊ぶ為のソフトも選ばなければならないということ。
この師匠が、そんなことまで選べるとは思えない。
もし買ってきたとしても、使い方が分からず、宝の持ち腐れになる可能性が大。
じゃあ、テレビゲームはやめておこうか…。
「分かりましたよ。じゃあ無難に…ぬいぐるみとかあげたらどうですか?」
テレビゲームに比べたら、遥かに難易度は低いだろう。
最近の小さい女の子って、ぬいぐるみを欲しがるものなんだろうか?
小さい子には「見立て遊び」が大切だと聞いたことがあるし。
玩具やぬいぐるみで、想像力を膨らませて遊ぶのは良いことだと思う。
師匠も、ぬいぐるみなら選びやすいだろうから。
…しかし。
「ぬいぐるみか…。それは、自分も考えた」
お?
考えたんだ。候補の中に入ってたんだ。
やるじゃないですか。