星と月と恋の話
それからの私は、ずっと空虚だった。
心の中が空っぽだった。
…いや。
心を空っぽにしないと、持たなかった。
罪悪感に押し潰されそうで。
謝らなきゃならない。謝りたい。その思いでいっぱいだったのに。
でも、結月君は謝罪なんか望んでいないのも分かっているから。
それどころか彼は、私が謝罪して、勝手に自己満足に浸ることを許さないだろう。
謝って、勝手に気持ち良くなって満足か、と。
再び、あの軽蔑の眼差しで見られるかと思うと。
足が竦んで、とても結月君と顔を合わせることは出来なかった。
彼が何を望んでいるか、私には分かっている。
もう二度と、私が関わらないこと。
彼に再び、三ヶ月前と同じ平穏な毎日を取り戻させること。
結月君はそれを望んでいるはずだ。
彼の人生に、私なんて必要ない。
分かっているのに、どうしても私はもう一度結月君と話したかった。
謝りたい。自分の愚かさを自覚した今だからこそ、謝りたい。
例え、それが自己満足に過ぎないのだとしても。
あんなに嫌だったのに。嫌々やらされた罰ゲームだったのに。
今になって望むのは、再び以前の関係に戻ること。
結月君にまた、優しく微笑みかけてもらうこと。
厚かましくも私は、そんなことを望んでいた。
もう結月君のことは諦めなきゃならない、と分かっていても。
心の何処かで、結月君から連絡が来ないものかと期待して。
無意識にスマートフォンを握り締めては、通知音が鳴らないかと待ち続けている。
そんな自分があまりにも醜くて。厚かましくて。おぞましくて、吐き気がして。
でもこんなこと、誰にも相談なんて出来なくて。
当たり前だ。自分の恥を晒すようで、誰にも言えない。
結月君を軽蔑しきっている真菜達には、とても理解してもらえない。
皆、星野はどうしてあんなに落ち込んでるんだ、何かあったのか、と思っているようだったが。
口が裂けても、私から相談なんて出来なかった。
結局自分一人で抱え込んで、その心の重荷が辛くて。
常に心を空っぽにすることで、何とか自分を支えている状態だった。
…でも、こんな状態は長く続かない。
自分でもそんなことは分かっていた。
心の中が空っぽだった。
…いや。
心を空っぽにしないと、持たなかった。
罪悪感に押し潰されそうで。
謝らなきゃならない。謝りたい。その思いでいっぱいだったのに。
でも、結月君は謝罪なんか望んでいないのも分かっているから。
それどころか彼は、私が謝罪して、勝手に自己満足に浸ることを許さないだろう。
謝って、勝手に気持ち良くなって満足か、と。
再び、あの軽蔑の眼差しで見られるかと思うと。
足が竦んで、とても結月君と顔を合わせることは出来なかった。
彼が何を望んでいるか、私には分かっている。
もう二度と、私が関わらないこと。
彼に再び、三ヶ月前と同じ平穏な毎日を取り戻させること。
結月君はそれを望んでいるはずだ。
彼の人生に、私なんて必要ない。
分かっているのに、どうしても私はもう一度結月君と話したかった。
謝りたい。自分の愚かさを自覚した今だからこそ、謝りたい。
例え、それが自己満足に過ぎないのだとしても。
あんなに嫌だったのに。嫌々やらされた罰ゲームだったのに。
今になって望むのは、再び以前の関係に戻ること。
結月君にまた、優しく微笑みかけてもらうこと。
厚かましくも私は、そんなことを望んでいた。
もう結月君のことは諦めなきゃならない、と分かっていても。
心の何処かで、結月君から連絡が来ないものかと期待して。
無意識にスマートフォンを握り締めては、通知音が鳴らないかと待ち続けている。
そんな自分があまりにも醜くて。厚かましくて。おぞましくて、吐き気がして。
でもこんなこと、誰にも相談なんて出来なくて。
当たり前だ。自分の恥を晒すようで、誰にも言えない。
結月君を軽蔑しきっている真菜達には、とても理解してもらえない。
皆、星野はどうしてあんなに落ち込んでるんだ、何かあったのか、と思っているようだったが。
口が裂けても、私から相談なんて出来なかった。
結局自分一人で抱え込んで、その心の重荷が辛くて。
常に心を空っぽにすることで、何とか自分を支えている状態だった。
…でも、こんな状態は長く続かない。
自分でもそんなことは分かっていた。