星と月と恋の話
第12章
――――――…結月君と別れて、三学期が始まって。
もうすぐ、結月君と別れてから一ヶ月がたつ。
今の私は、自分の気持ちをはっきりと自覚していた。
いい加減、彼のことは忘れなければならない。
でも、忘れられずにいた。
忘れようと思っても、どれほど忘れたくても忘れられない。
私の様子がおかしいことに、真菜達も気づき始めていた。
何かあったのかとか、大丈夫かとか、色々聞かれた。
隆盛なんか、特に様子がおかしかった。
何を聞かれても、私は何も答えられずにいた。
ただ「心配しなくても大丈夫だよ」と、繰り返すだけだった。
話したところで、理解してもらえることじゃない。
これは、私が抱えなければならない問題。
毎日毎日スマートフォンを握り締めて、来るはずのない結月君からの連絡を待ち続け。
教室の中では、彼がこちらを向いてはくれないかと、ずっと結月君の背中を見つめる。
だけど、結月君の方から私に声をかけてくれることはなかった。
当たり前だ。
私は未だに、結月君の優しさに縋っていたいのだ。
…これじゃあ駄目だ。
このままじゃ、私はずっと結月君の影を引き摺ることになる。
それに、何より…自分を許せない。
だから私は震える手で、メール作成画面を開いた。
書いては消し、書いては消しを繰り返し。
ようやく私は、送信ボタンを押した。
どれだけ待っても、返信は来なかった。
もうすぐ、結月君と別れてから一ヶ月がたつ。
今の私は、自分の気持ちをはっきりと自覚していた。
いい加減、彼のことは忘れなければならない。
でも、忘れられずにいた。
忘れようと思っても、どれほど忘れたくても忘れられない。
私の様子がおかしいことに、真菜達も気づき始めていた。
何かあったのかとか、大丈夫かとか、色々聞かれた。
隆盛なんか、特に様子がおかしかった。
何を聞かれても、私は何も答えられずにいた。
ただ「心配しなくても大丈夫だよ」と、繰り返すだけだった。
話したところで、理解してもらえることじゃない。
これは、私が抱えなければならない問題。
毎日毎日スマートフォンを握り締めて、来るはずのない結月君からの連絡を待ち続け。
教室の中では、彼がこちらを向いてはくれないかと、ずっと結月君の背中を見つめる。
だけど、結月君の方から私に声をかけてくれることはなかった。
当たり前だ。
私は未だに、結月君の優しさに縋っていたいのだ。
…これじゃあ駄目だ。
このままじゃ、私はずっと結月君の影を引き摺ることになる。
それに、何より…自分を許せない。
だから私は震える手で、メール作成画面を開いた。
書いては消し、書いては消しを繰り返し。
ようやく私は、送信ボタンを押した。
どれだけ待っても、返信は来なかった。