星と月と恋の話
第13章
…翌日。
の、昼休み。
「星ちゃん。学食行こー」
と、いつも通り真菜と海咲が声をかけてきたけど。
残念ながら、今日はそのお誘いには乗れない。
「ごめん。今日、私お弁当なんだ。教室で食べるから」
「え?珍しいね、星ちゃんがお弁当なんて」
いつもは学食か購買だもんね。
でも、今日は違うのだ。
新しいことに挑戦してみようと思ったから。
「うん、ちょっとね」
「ふーん…。じゃあ、二人だけで行ってくるわ」
「行ってらっしゃい」
私は、学食に向かう二人を見送り。
そして、学生カバンの中から、お弁当の巾着袋を取り出した。
…よし。
じゃ、私は。
「…結月君っ」
僅かな勇気を出して、私は結月君に声をかけた。
「は、はい?」
驚いたような顔で返事をする結月君。
それが、自分の彼女に声をかけられたときの反応か。
そんなにびっくりしなくても良いものを。
「お昼、一緒に食べよ」
「え…?」
「結月君、お弁当なんでしょ?」
「そうですが…。星野さんは、いつも学食では…?」
いつもは、そうなんだけどね。
でも今日はちょっと、趣向を変えてみたって言うか。
新しいことに挑戦してみたんだよ。
結月君を見習ってね。
「今日はお弁当にしてみたんだ。一緒に食べよう。…嫌?」
「あ、いえ…。嫌じゃないですよ。どうぞ…」
「じゃ、遠慮なく…。ここ、座るね」
私は、自分の椅子を持ってきて。
結月君の机の前に置いて、向かい合うようにして座った。
こうして学校で、昼休みに二人でお弁当を食べるなんて。
初めての体験だね。
…って言うか…。
結月君とやることなすこと、全部、お互いにとって初めてのような気がするよ。
まぁ、それも悪くないじゃない。
どんな経験でも。
君と一緒に積み重ねていけば、いつかきっと、この日を振り返ったとき。
「あぁ、こんなこともあったなぁ」って思い出して笑えるよ。
の、昼休み。
「星ちゃん。学食行こー」
と、いつも通り真菜と海咲が声をかけてきたけど。
残念ながら、今日はそのお誘いには乗れない。
「ごめん。今日、私お弁当なんだ。教室で食べるから」
「え?珍しいね、星ちゃんがお弁当なんて」
いつもは学食か購買だもんね。
でも、今日は違うのだ。
新しいことに挑戦してみようと思ったから。
「うん、ちょっとね」
「ふーん…。じゃあ、二人だけで行ってくるわ」
「行ってらっしゃい」
私は、学食に向かう二人を見送り。
そして、学生カバンの中から、お弁当の巾着袋を取り出した。
…よし。
じゃ、私は。
「…結月君っ」
僅かな勇気を出して、私は結月君に声をかけた。
「は、はい?」
驚いたような顔で返事をする結月君。
それが、自分の彼女に声をかけられたときの反応か。
そんなにびっくりしなくても良いものを。
「お昼、一緒に食べよ」
「え…?」
「結月君、お弁当なんでしょ?」
「そうですが…。星野さんは、いつも学食では…?」
いつもは、そうなんだけどね。
でも今日はちょっと、趣向を変えてみたって言うか。
新しいことに挑戦してみたんだよ。
結月君を見習ってね。
「今日はお弁当にしてみたんだ。一緒に食べよう。…嫌?」
「あ、いえ…。嫌じゃないですよ。どうぞ…」
「じゃ、遠慮なく…。ここ、座るね」
私は、自分の椅子を持ってきて。
結月君の机の前に置いて、向かい合うようにして座った。
こうして学校で、昼休みに二人でお弁当を食べるなんて。
初めての体験だね。
…って言うか…。
結月君とやることなすこと、全部、お互いにとって初めてのような気がするよ。
まぁ、それも悪くないじゃない。
どんな経験でも。
君と一緒に積み重ねていけば、いつかきっと、この日を振り返ったとき。
「あぁ、こんなこともあったなぁ」って思い出して笑えるよ。