星と月と恋の話
と、いうアドバイスを、真菜からもらったので。
次に結月君と一緒に帰ったとき。
私は早速、質問攻め戦法を使ってみることにした。
「結月君って、好きな食べ物は何なの?」
と、私は尋ねてみた。
何の脈絡もなく、突然の質問だけど。
しょうがないでしょ。変な前置きしてたら、またしどろもどろになっちゃいそうなんだもん。
多少不自然でも、会話を切り出さなきゃ始まらない。
いっそ、結月君の方から話題を提供してくれれば良いのになぁ。
この人に、そんな気遣いを求めるのが間違いってね。
そこまでは期待してないから。
「好きな食べ物…ですか?」
「うん、何が好き?」
何だろうね。
ハンバーグとか?グラタンとか?ステーキとか?
それとも案外スイーツ男子で、ケーキやクッキーが好きです、とか?
この見た目でスイーツ男子だったら、ちょっと面白いよね。ギャップで。
どんな返事が返ってきても、吹き出さないように気をつけないと。
「好きな食べ物か…。強いて言うなら…」
…強いて言うなら?
「…おはぎ、ですかね」
「…」
…。
…あ、そう。
吹き出しはしなかったけど、それはそれで…スイーツ男子?
まさか、和菓子の方だとは。
洋菓子じゃないんだね。
それにしても、おはぎって…何て言うか、いかにもお年寄りっぽい。
今日日の男子高校生で、好きな食べ物を聞かれて、真っ先に出てくるのがおはぎって。
あんこ好きなのかなぁ?
「きな粉をまぶしたおはぎが一番好きです」
「へ、へぇ…。…渋いね…」
「そうですか?」
うん、渋いよ。
「…星ちゃんさんは…おはぎ、好きじゃないですか?」
と、結月君が尋ねた。
す…。
「好きじゃないって訳じゃないけど…。お彼岸のときとか、家族が買ってくるから、普通に食べるよ」
「そうですか」
「でも、やっぱりケーキとか、マドレーヌとかの方が好きかな」
色んな好みはあると思うけど、私はやっぱり和菓子より洋菓子派だな。
お洒落だしね。
「ちなみに、何処のお店のおはぎが一番好きなの?」
おすすめの和菓子屋とか知ってるかも。
と、思ったら。
「あ、いえ…。お店では買わないです。手作りです」
「え、手作り!?」
これには、素でびっくりしてしまった。
次に結月君と一緒に帰ったとき。
私は早速、質問攻め戦法を使ってみることにした。
「結月君って、好きな食べ物は何なの?」
と、私は尋ねてみた。
何の脈絡もなく、突然の質問だけど。
しょうがないでしょ。変な前置きしてたら、またしどろもどろになっちゃいそうなんだもん。
多少不自然でも、会話を切り出さなきゃ始まらない。
いっそ、結月君の方から話題を提供してくれれば良いのになぁ。
この人に、そんな気遣いを求めるのが間違いってね。
そこまでは期待してないから。
「好きな食べ物…ですか?」
「うん、何が好き?」
何だろうね。
ハンバーグとか?グラタンとか?ステーキとか?
それとも案外スイーツ男子で、ケーキやクッキーが好きです、とか?
この見た目でスイーツ男子だったら、ちょっと面白いよね。ギャップで。
どんな返事が返ってきても、吹き出さないように気をつけないと。
「好きな食べ物か…。強いて言うなら…」
…強いて言うなら?
「…おはぎ、ですかね」
「…」
…。
…あ、そう。
吹き出しはしなかったけど、それはそれで…スイーツ男子?
まさか、和菓子の方だとは。
洋菓子じゃないんだね。
それにしても、おはぎって…何て言うか、いかにもお年寄りっぽい。
今日日の男子高校生で、好きな食べ物を聞かれて、真っ先に出てくるのがおはぎって。
あんこ好きなのかなぁ?
「きな粉をまぶしたおはぎが一番好きです」
「へ、へぇ…。…渋いね…」
「そうですか?」
うん、渋いよ。
「…星ちゃんさんは…おはぎ、好きじゃないですか?」
と、結月君が尋ねた。
す…。
「好きじゃないって訳じゃないけど…。お彼岸のときとか、家族が買ってくるから、普通に食べるよ」
「そうですか」
「でも、やっぱりケーキとか、マドレーヌとかの方が好きかな」
色んな好みはあると思うけど、私はやっぱり和菓子より洋菓子派だな。
お洒落だしね。
「ちなみに、何処のお店のおはぎが一番好きなの?」
おすすめの和菓子屋とか知ってるかも。
と、思ったら。
「あ、いえ…。お店では買わないです。手作りです」
「え、手作り!?」
これには、素でびっくりしてしまった。